「明鏡止水」という四字熟語は、中国の古典に「荘子」由来する言葉です。
心が静かで澄み切っていて、何の曇りもない状態を表します。
これは、心が外界の影響を受けずに完全に静寂であり、自己の内面が明確で澄んでいる様子を指します。
明鏡止水の意味
「明鏡」は「磨き抜かれた鏡」という意味で、「止水」は「静かな水面」という意味です。つまり、「明鏡止水」とは、鏡のようにきれいに磨かれた心と、水面のように穏やかで動じない心境を指し、心が何ものにも惑わされず、穏やかでクリアな状態にあることを言います。
明鏡止水の例文
- 彼の演奏は明鏡止水の境地に達しており、どんな困難な楽曲も完璧に表現する。
- 瞑想を続けるうちに、彼女は明鏡止水のような心の平静を実感し始めた。
明鏡止水の類語
明鏡止水に似た言葉や表現としては、以下のようなものがあります。
- 虚心坦懐(きょしんたんかい):心になんのわだかまりもなく素直でさっぱりとした心
これらの表現も、心が穏やかで、外界の影響を受けずに内面が澄んでいる様を描写しています。
- 泰然自若(たいぜんじじゃく):何事にも動じない落ち着きのある様子。
- 冷静沈着(れいせいちんちゃく):動揺せずに冷静であること。
- 無風清月(むふうせいげつ):風もなく、空気が澄んで月が明るいことから、心が穏やかで何の悩みもない状態を表す表現。